2022年12月31日土曜日

2022年の振り返り


 2022年も終わりということで、今年も振り返りブログです。

 今年はオタクイベントの形態がだいぶコロナ前に戻ってきましたね。昨年は箱の収容人数に制限があったりしましたが、今年は収容人数がもとに戻ったり声出しokの現場が増えてきたり、徐々に元に戻っている様子を感じます。

 個人的には、めでたくドルオタ2年目に突入しました。昨年末から今年頭にかけてはずっと虹コンに心を持っていかれてて、「ようやく一つの現場に落ち着いたかあ」とか思っていたら、武道館が終わったあと見事に瞬間単推しスキルが戻ってきやがりました。声優オタク時代から何も変わってない。
 恣意的に色々なグループに食指を伸ばした2022年でしたが、なんだかんだ虹コンの大和明桜さんはずっと好きで、イベントに参加したり配信を眺めたりするたびにモチベが戻ってくるんですよね。来年もいい距離感で応援したいものです。近すぎるとガチ恋になるので。

 今年のイベント参加数(イベノ調べ)はこんな感じ。

 2021年との差がひどいですね。もはや参加イベントを列挙して振り返るという事が不可能なレベルです。と言う事で、コンテンツごとに2021年を振り返ってみます。



虹のコンキスタドールと大和明桜

 去年はワンマンに絞って通っていた虹コンですが、1月に的場さんと根本さんの卒業が発表されてから、「現体制の虹コンを目に焼き付けるぞ」というモチベーションで、対バンにもなるべく参加するようになりました。昨年末に精神的に死んでたのと年始の二人の卒業発表でだいぶメンタルが参っていましたが、このころかなり大和明桜さんに救われました。推しがいなかったら完全にメンタル病んじゃってたと思います。昨年6月に虹コンに出会いましたが、この卒業発表から武道館までが一番夢中になれて楽しかったですね。武道館の感想は別に書き起こしたので割愛しますが、改めて思い返すと、武道館の前後で虹コンが一度解散して再構築されたようなイメージでいます。もちろんどちらの虹コンも好きですし、こういった変化があるから長く応援し続けられるんだろうなとも思います。
 夏ツアーは色々なところに行けてとても楽しかったです。特に四国はかなり久々の上陸だったので、旅行を楽しみつつライブも楽しみつつでとても良い遠征になりました。特に高知のFCイベが印象に残っています。シークレットイベントなので詳細は記載できませんが、ロケーションも現場の雰囲気も最高でとても良かったです。(オタク人脈について悩みが生じたりもしましたが……それはまた別のお話。)ぜひまたこの手のイベントをやってほしいです。
 12月の虹コン野音もかなり楽しかったライブです。やっぱりコールって楽しいですね。最後にコールしたのは多分CUE!とかDIALOGUE+の最初の方だったので、久々にコールできて懐かしい気持ちになりました。コロナ前の虹コンは知らないのですが、なんとなく虹コンのライブはコールがあって完成するもの、という印象でいたので、この日に虹コンのライブの完成形を見た気がしました。一番楽しかったコールは、意外にも響け!ファンファーレの「大和明桜にひとめぼれ!」でした。理由はよくわかりませんが、この時推しに全力で愛を伝えることの喜びを噛み締めていました。


リルネードと栗原舞優

 リルネードとの出会いは今年一番のトピックかもしれません。3月のDSPMLIVEで初めてリルネ曲を聞いてから解散までの約半年間、怒涛のように駆け抜けました。リルネードの振り返りは別記事
 そして、2022年のオタク活動を振り返る上で欠かせないトピックが、6月の栗原舞優生誕イベントです。このライブで「アイドル・栗原舞優」のコンセプトとセトリの選曲に見事に心を撃ち抜かれました。この日から、リルネードを追いつつも栗原舞優のソロ活動を見てみたいなという思いをずっと持っていたので、今こうして栗原舞優のソロ活動を追えている状況がとても幸せです。
 改めて振り返ると、ソロ活動を始動してからの栗原現場にほぼ全部通ってるらしいです。どんだけ好きやねん。ソロ活動では、リルネード楽曲を歌い継いでくれているのがとても嬉しいです。リルネードのラストライブ以降、リルネの思い出が乗りすぎてリルネ楽曲が聞けない時期もあったのですが、栗原さんがこうして歌い継いでくれることで、楽曲にまた新しい思い出が乗ってきて、ちゃんと楽曲に向き合えるようになりました。リルネ曲だけでなく、他の楽曲が聞けるのもとても楽しみです。栗原さんのカバー曲の選曲が刺さりがちなので、カバー曲もたくさん聞きたいし、ソロ2曲目とかもできると嬉しいですね。クラウドファンディングとかでどうでしょうか。
 栗原ソロ現場で印象深いのは、12月の栗原田です。普段の栗原現場はソロ曲とリルネ曲がメインですが、この日はカバー曲も聞けて楽しかったです。栗原田の「サマーとはキミと私なりっ!」でぶっ倒れました。この曲、もっと根本岡田センターで見たかった未練があったのですが、そんな未練をふっ飛ばすくらいの破壊力でした。サマなり緑盤拗らせオタク、ここに成仏。ふと考えると、声優現場って一人の声優を推しててもコンテンツによって楽曲もキャラクターも違うので、色々な曲と表現が楽しめて面白かったんですよね。こういう点は声優現場の良いところだったかもしれません。そういった視点から、今後も色々なカバー曲を聞いてみたいなあ、と思っています。
 それから、栗原田のコンセプトも結構刺さっています。栗原さんと原田さんそれぞれの「あざとかわいい」の色が少し異なっていて、その対比がとても良いなと思いました。二人の言葉を借りれば、「お互いを補い合う」という関係ですね。素晴らしいです。あと二人組ユニットっていうのが好きです。ぜひまたやってほしいなと思っていたら、早速1月に第2回の栗原田が決定しましたね。これからの活動に期待がどんどん膨らみます。


さよならステイチューン

 さよステとの邂逅は、あまり記憶が定かではありませんが、DSPMLIVE長野だったと思います。刺さったポイントは、楽曲と常盤あい乃さんの歌声です。ちょうどこの頃1stアルバム「ベストヒット☆STAYTUNED」が発売された頃で、90年代っぽく纏められた楽曲たちに引っかかりました。やっぱりシティポップっぽいのが好きみたいです。楽曲のかわいさ、かっこよさ、爽やかさのバランスが良くて、割とどの曲も刺さっています。それから、常盤あい乃さんのセクシーで特徴的な歌声がかなり好きです。No.3470の「君と手を繋いでいたいな」あたりがお気に入り。ワンマンに行くことはありませんでしたが、DSPM界隈ということで何度か対バンに参加しました。来年はワンマン行ってみようかな。


タイトル未定

 出会いは夏頃にApple Musicで「夏のオレンジ」を発掘したところからですが、ちゃんと曲を聞いたのは12/10のDSPMLIVEに向けて予習をした時です。普段対バン相手の予習はあまりしないのですが、この時は何故か予習しようと思ったんですよね。多分夏のオレンジが引っかかってたんだと思います。透明感があり、きれいな雰囲気に統一されている楽曲が、僕が今聴きたい楽曲のフェーズにうまく合致しました。別のコンテンツでいうとCUE!とかtiptoe.が近いかもしれません。


DIALOGUE+

 今年唯一の現場が@JAM EXPOです。そろそろ脱声優オタクが本格化してきた。と思ってたら一応1月にzepp handeのワンマンに参加してたらしいです。2年くらい前の気分。


CUE!

 ラストライブに行きました。楽しかった2019年の思い出が走馬灯のように戻ってきました。僕死ぬの?




続いて、2022年に出会った楽曲たちから印象に残ったものを振り返り。

リルネード楽曲の振り返りは別記事


No.3470 / さよならステイチューン

 さよステ枠です。90'sシティポップっぽい雰囲気が刺さったというのは先述の通り。常盤あい乃さんの魅力的な歌声が活きている曲だと思います。2B「生きてるってそれって奇跡じゃん からの出会えたなんてハッピーじゃん」や、ラスサビ前「何度も何度も口ずさむ このメロディ 忘れてしまわないように oh yeah」、ラスト「君と手を繋いでいたいな」あたりがとても好きです。それは常盤パート全部では?という突っ込みはなしです。


Noisy (ベストヒット☆STAYTUNED) / さよならステイチューン

 さよステ枠その2。初手の常盤あい乃に脳をぶち抜かれました。No.3470とこの曲の2曲が常盤曲だと思ってます。疾走感のあるロックナンバーで、ぜひともライブで聴きたい一曲です。1C前のブレイクがかなり好きです。Dメロの常盤ソロも彼女の歌声が映える音域で素晴らしいですね。この曲、常盤さんの加入前からの曲なんですね。当て書きされたわけでもない難しい曲を歌いこなす常盤さん、流石です。


トレンド・デレラ / さよならステイチューン

 さよステ枠その3。年末に差し込まれた新曲が割と刺さってしまいました。今までこういうタイプの曲があんまり刺さらなかったのですが、嗜好の変化でしょうか。かわいさと爽やかさが同居するポップなサウンドですが、進行はマイナーコードが多用されており、どこか垢抜けている感じが好きです。


蜃気楼 / タイトル未定

 年の瀬に現れたダークホース、タイトル未定。この曲が一番好きです。軽快なアコギとピアノが爽やかでかなり好み。それから、イントロなどに使われている笛のメロディが絶妙に切なさを演出しているのも素晴らしいです。IV→V→III→VIIの後ろ髪惹かれるような進行が、夏の儚さの部分を演出している気がします。


主題歌 / タイトル未定

 タイトル未定枠その2。タイトル未定の楽曲の中ではバンドサウンド寄りのこの曲ですが、タイトル未定らしい爽やかさも兼ね備えていて、耳に残る好きな一曲です。「あの曲をかけて 無敵になるから」というフレーズが好きです。


キミは夏のレインボー! / 虹のコンキスタドール

 虹コン枠です。虹コン武道館のエンディングで流れていたインスト曲に撃ち抜かれてから、ずっと詳細がわからずそわそわしていたこの曲ですが、6月のツアー中野で答え合わせができました。これまでの虹コンの夏曲と比べ、切なさ、甘酸っぱさみたいなものが全面に押し出された王道系エモソングです。各所に埋め込まれた#V→bVII→Iの神前進行が印象的でとても耳に残ります。この曲は歌割りが天才的だと思ってて、それぞれのパートの音域やフレーズとメンバーの歌声がかなりマッチしていると思います。特に好きなのは1B清水「土砂降りの後にはゼッタイ 間違いないキセキの瞬間」、1C山崎「何度でも恋をしよう」、2A大和「私が溶かしたげるよマイフレンド だから可愛い顔上げなよ」、ラスサビ前蛭田「最高の THE サマーっ!」など。

クリスマス大作戦 / 虹のコンキスタドール

 虹コン枠その2。ここまでまっすぐなクリスマス楽曲は虹コン初ではないでしょうか。最近こういうまっすぐにかわいい曲が好きかもしれません。3ヶ月連続リリースユニット曲の1つとしてリリースされたこの曲ですが、大和山崎原田蛭田神田岡田という人選が曲のかわいい雰囲気に合っていると思います。何より大和さんがこの曲を歌ってるのがマジで好きです。こんなかわいい歌い方できるんですねこの人。


朱夏 / fishbowl

 fishbowl枠。fishbowlの初聴はDSPM静岡だったと思います。fishbowl楽曲は、ヤマモトショウが紡ぎ出すトリッキーでおしゃれなサウンドが面白いです。AメロからBメロにかけては複雑な譜割りと意外性のあるメロディで進みますが、サビで一気に4分音符ベースのペンタトニックというまっすぐすぎるメロディに変わるのがとても心に刺さります。ペンタトニック夏曲はやっぱり良いものですね。この曲は何故か虹コンの高知FCイベの記憶と強く結びついています。時期的なものもあると思いますが、FCイベの雰囲気とロケーションが妙にこの曲にぴったりだったんですよね。


ハートはお手上げ / 鈴木愛理

 かぐや様3期のEDです。80'sアイドルっぽい楽曲はもれなく刺さります。淡々と進むAメロ、静かなBメロ、華やかなサビというコントラストが美しいです。I→Iaugに始まり、流れるように進む進行の掴みどころのなさがなんとも心地良いですね。ラストのI→IM7→I6→Iも性癖ポイント。


タイトル不明(銀河鉄道の歌) / 鷲崎健

 鷲崎健枠。1年間の鷲崎さんの作曲ラッシュの中で一番好きな曲です。ちなみに2位はおかえり太陽で3位は虹虫。鷲崎さんって本当に架空の世界観を作り出すのが得意ですね。また、世界観が現実離れしている曲でも、どこか親近感がある描写がされていてすごいなあと思います。この曲は軽快なリズムが心地よくて、弾いていてとても楽しい曲です。カズーの音色もいい感じのおもちゃ感を出していて銀河鉄道というテーマにぴったりだと思います。アコースティックバンドやりたいですね。



 相変わらずの飽き性スキルを発揮して、様々なグループをふらふらと開拓した2022年でした。だいたい1年くらいで推し変する傾向があったのですが、大和明桜さんに関しては相変わらずに大好きで、ついに過去最長の推しとなりました。事実上の主現場が異なっていたりはしますが。

 2023年も素敵なグループと楽曲に出会えることを願います。




p.s.
今年一番楽しかった接近はこちら。
???「まゆちゃん見に来たんでしょーーー!」
ぼく「」

2022年11月5日土曜日

リルネードの振り返りと3rd Anniversary live『Rirune! Rirune! Rirune! ~どんな星になったってキミを見てるよ~』の感想



 リルネード 3rd Anniversary live『Rirune! Rirune! Rirune! ~どんな星になったってキミを見てるよ~』に参加しました。かわいくてキラキラしてて笑っちゃうところもあって、リルネードらしい最高のラストライブでした。コンセプトも曲もメンバーも本当に良くて解散してしまうのがもったいなすぎるグループでしたが、前向きな解散ということで、なんとか心に折り合いをつけてメンバーの今後の活動を応援したいと思います。

 ということでリルネードの振り返りとラストライブの感想まとめ。


馴れ初め

 虹コンを知ってから、リルネードの存在は認識していたのですが、リルネードの曲をちゃんと聞いたのは2022年3月のDSPM LIVE静岡が初めてでした。この日はリルネードの出演がキャンセルになってしまい、虹コンの的場蛭田神田カバーの「王道的なラブソング」が披露されました。いかにも代表曲、ライブのトリ曲という感じで楽しい曲だなあ、というファーストインプレッションだったのですが、今思うとこの時からリルネ曲が心に引っかかっていたんだと思います。(この日はポニテ恋ホワ衣装大和明桜の奇跡100%という爆弾が投下されたのでそれどころではありませんでしたが……。)

 そして虹コン武道館が終わった頃にふとApple Musicのライブラリに追加したのがリルネードの1stフルアルバム「Rirune! Rirune! Rirune!」。ちょうど虹コン武道館の余韻が落ち着きつつあり、他の事に心を向けられるキャパシティが戻ってきた時期に、このアルバムに見事撃ち落とされました。この曲もいいじゃん、あの曲もいいじゃん!というように。で、何が良いのかなと考えた時に、楽曲が全体的に「ポップだけどどこか垢抜けてておしゃれ」っていう雰囲気に統一されているというところが良いのかなと思いました。そこからグループについて調べて、コンセプトが「2020年代のおしゃかわ」であることを知りました。「おしゃかわ」というのはあまり馴染みのない言葉でしたが、なるほど僕の好きな世界観だなあ、と思いました。

 春のやや北関東ツアーの茨城でリルネのライブに初参加し、そこからは足繁く現場に通うようになりました。特に解散が発表されてからは、できる限りリルネのイベントに参加しよう、ということで、ほぼ毎週のように現場に通っていました。

 僕の尊敬するところの鷲崎健さんの言葉で「アイドルは解散に向けた時間の中で、解散の瞬間に向かって一番美しくなる」っていうのがあるんですが(うろ覚え)、現場に通っているうちにどんどんリルネードが愛しく尊くなってきて、なるほどこういう事かと実感できました。長いこと声優オタクをやっていましたが、そういえば卒業とか解散って声優現場ではあまりないので遭遇したことがなかったんですよね。アイドル現場だから得られる感情の一つかもしれません。(いや、そういえば三ツ星カラーズの実質ラストライブの時に同じような感情に出会ってた気もするな……)


栗原舞優

 アルバム「Rirune! Rirune! Rirune!」にたどり着いて無限再生しているうちに惚れてしまったのが、「ぎゅっとして!」の「落ち込みそうな夜だって 可愛いも努力も諦めないのは まだ憧れてるの おとぎばなしのプリンセス」の歌声でした。きゅるんと可愛い声質と、「落ち込みそうな夜だって」から「まだ憧れてるのおとぎばなしのプリンセス」に向けての歌声の変化の美しさに心を持っていかれました。

 「この人は誰だ……?」と思い、YouTubeで「リルネード」と検索して視聴したのが「もう私を好きになってる君へ」のMVです。



 メンバーカラーがピンクでひたすらに可愛くてど真ん中の王道アイドル、栗原舞優との出会いです。

 僕の持論に「可愛くなりたいと思う女の子の感情そのものが美しくて尊いものだ」っていうのがあるのですが、栗原舞優はアイドルとしても女の子としても「可愛いくありたい」という感情がまっすぐに伝わってきて、しかも実際にめちゃくちゃ可愛くて、久々に「ときめき」という感情を抱いた気がしました。

 あと、栗原舞優は歌声が純粋に好きです。声質が好きだし、C5から上の高い音域の歌声がとても良いし、口角が上がったような少しドヤ顔感がある歌声もとても好きです。例えば高音で言うと、「ティーンエイジ」の「ああ、またこっちむいた時はその感じでいいからさ」が好きだし、口角が上がった歌声で言うと「東京プリンセス」の1A「わああ!どこを見ても可愛いが渋滞してスクランブル」がとても好きです。そして「ぎゅっとして!」の1Aは、先に述べたように、「落ち込みそうな〜」の高音の歌声の良さと、「諦めないのは〜」の口角の上がった歌声の繋ぎがとても好きなパートです。

 そして「アイドル・栗原舞優」への期待がぐんと高まったのが、2022年6月の生誕イベントでした。この日のステージは、衣装やセトリから彼女が目指すアイドルのコンセプトがはっきり感じられて、そのコンセプトがかなり刺さりました。「このアイドルのこの先をもっと見てみたいな」と思ったステージでした。セトリもかなり好きで、ソロのぎゅっとして!が聞けたり、カバー曲は知らない曲が多かったけどどれも好きな曲ばかりだったし、栗原さんと楽曲の好みが近いのかな、とも思いました。歌声と、心意気と、楽曲の嗜好と、それぞれのピースがぴたっとはまりました。生誕イベントの余韻がすごくて、この日以降ずっと「栗原舞優のソロ活動が見てみたいなあ」と思っていたので、リルネード解散後にソロ活動が発表されたときは、とても嬉しかったです。


3rd Anniversary live『Rirune! Rirune! Rirune! ~どんな星になったってキミを見てるよ~』の感想と、お気に入りの楽曲たち

 前置きが長すぎましたが、ライブの感想。

 ラストライブということで、セトリが一曲ずつ進んでいくたびに「これも最後なんだなあ」という感情を抱いて、どの曲も噛み締めながら聞いていました。

 ライブ中に泣いた箇所はいくつもありましたが、やっぱり3人が顔を合わせてめちゃくちゃ楽しそうに歌ってる姿に一番ぐっときて泣いちゃいました。リルネードってメンバーの仲が良すぎるところがめちゃめちゃ尊くてこっちまで笑顔になっちゃうし、仲の良さがパフォーマンスにも現れててすごく好きなんですよね。もちろんライブ中だけでなくてMCの3人トークも本当に楽しそうで仲の良さが全開で伝わってきて本当に好きです。栗原さんのMC中に2人がハートを作るくだり、笑いつつも泣いちゃいました。

 それから、栗原さんの「歌もいいし、メンバーも素敵だし、オタクなの!」という発言にそれーーーーーー!となっていました。オタク。


 以下、お気に入りの楽曲とリルネちゃんzeppでの感想とか。

東京プリンセス




 やや北関東ツアー茨城で恋に落ちた曲です。

 E major→E minorの同主調転調が心地良くて、Aメロだけが長調っていうのもなかなか面白いです。リルネードのコンセプトである「おしゃかわ」が全面に押し出された曲だと思います。

 1Aのかわいくてちょっとドヤ顔感もある歌声の栗原パートからがらっと雰囲気が変わって短調となり少し切なさが乗った蔀パートの1Bにつながる部分がすごく好きです。ここの1A、好きな栗原パートトップ5に入るかもしれないです。

 Dメロの桐原さんはいつもいつも表情が素晴らしいな、と思いながら見ていました。この曲に限らず、桐原さんは曲中ですどきっとする表情をすることがあってとても良いですね。

 nobara kaedeが作詞したこの曲ですが、ライブ後のnobaraさんのメッセージが心に刺さって、泣いてしまいました。

 「女の子はみんな誰もがきっと主人公」なんですね。nobaraさんの歌詞は、女の子が女の子らしく輝いていく様子を、かわいくて時にもかっこよくもある歌詞に乗せて描いていて、とても心に刺さります。この曲も、浅野尚志の「おしゃかわ」な楽曲とnobara kaedeのキラキラがあふれる歌詞が相まって、とても心に残る大好きな曲になりました。全体的に浅野nobaraペアのリルネ曲が非常に刺さってます。


今夜、ロマンチック劇場で




 これもかなり好きな楽曲です。踊るピアノが印象的で、この曲を聞いてるとピアノ弾けるようになりたいなあと思います(練習しなさい)。

 「ああ、きっとこの恋をいつまでもずっと忘れない」の部分は、栗原さんのこの音域の歌声が大好きな上に、どんどん展開してワクワク感とそわそわ感が同居したコード進行も相まってかなり好きなパートです。


スプラウト

 リルネちゃんzeppでのこの曲は、ゆらぎというか、不安定さにやられました。静かで難しい曲を完璧に歌いきることは一つの正解ではあるんですが、不完全であるところもストーリーとか人間性が重ねられてまた良さになるんですよね。常々、下手でも生歌のほうが良いと思っているのですが、こういうところが理由の一つかもしれません。その不安定さも含めて生のライブの醍醐味だと思います。


ティーンエイジ

 リルネちゃんzeppで予想外に心に残った曲です。セトリとかMCで泣いたところはいっぱいあったけど、この曲で泣いてしまったのは不意打ちでした。

 おもちゃ箱を思わせるポップな曲調ですが、これがおしゃかわプリキュアの新衣装と絶妙にマッチしていて、しかも真っ白できらきらな照明が逆に少し切なさを演出していて、ラストライブっていう状況も重なってもう涙が止まりませんでした。

 この曲はメンバーがお互いに顔を見合わせる振りが多い気がします。お互いを見ながらパフォーマンスしてるときの顔がほんとに幸せそうで、そういう部分もあって不意打ちで泣かされたのかなとも思います。

 ラストの「ああ、またこっちむいた時はその感じでいいからさ」の部分は、そもそも音源でこの栗原パートが大好きだった上に、歌声から最後のライブを楽しんでるんだなあっていうのがまっすぐに伝わってきて、本当に大好きでした。尊すぎて無理になって椅子に崩れ落ちてしまいました。このパートの栗原さんの歌、本当に好きなんです……。

 的場さんがこの曲の振り付けについて言及していましたが、多くは語ってくれませんでしたね。

 聞きたい、的場さんの解釈が聞きたい……!メンバー+奥村的場根本浅野ヤマモトnobaraあたりでリルネードを語り尽くす100ページぐらいのムック本を出版してほしいです。割と真面目に。


ぎゅっとして!




 リルネードにはまった初期に一番好きだった曲です。僕をリルネ沼に突き落とした張本人かもしれない。生誕ライブでソロの「ぎゅっとして!」を目の前で回収できてからはその好き度合いは多少落ち着きましたが、それでもライブでこの曲のイントロを聞くと一瞬で高まります。

 先に述べた通り、1Aの「落ち込みそうな夜だって可愛いも努力も諦めないのはまだ憧れてるのおとぎばなしのプリンセス」の栗原パートがほんとにほんとに大好きです。どのくらい好きかというと、栗原推しは上手側が定石なのに「ぎゅっとして!」のこの部分を浴びるためだけに下手側に行くか死ぬほど迷ってたくらいには好きです。

 バンドっぽい楽曲で疾走感が気持ちいいのですが、ピアノがふんだんに織り込まれていたり、ティンパニが多用されていたり、おしゃれな編曲になっていて、それらの調和がすごく好きです。この曲に限らず、リルネ楽曲って全体的にピアノとかストリングス、ブラスを多用してるようなイメージがあります。こういう雰囲気の楽曲が好きだし、リルネードのコンセプトにぴったりでとても素晴らしいですね。

 ある時から「今年の冬はいつもより」の歌詞が「今年の夏はいつもより」に変わったのですが、もうリルネードの冬は来ないんだな……と感傷的な気分になりました。(後日の栗原さんの配信で「ぎゅっとして!」が歌われた時に「今年の冬は」に戻っていて、これからもこの曲を歌ってくれるんだなあ、と嬉し泣きしたのはまた別のお話。)

 「落ち込みそうな夜だって可愛いも努力も諦めないのはまだ憧れてるのおとぎばなしのプリンセス」が好きすぎて、歌詞で検索した時に出会ったのがこの記事。

 この記事、大好きすぎて冗談抜きに30回くらい読みました。一言でいうと「オタクやん」なのですが、こんなにリルネードに気持ちを寄せて作られた楽曲が最高じゃないわけがないんですよね。想定してた歌割りと実際の歌割りが同じっていうのも、リルネードへの理解力の高さに脱帽します。特に「落ち込みそうな~」の解釈で無限に頷いてました。本当に大好き。


魔法のドレスコード

 ラストシングルで一番好きな曲です。ポップな曲調だけど切なさもあってきらきらしてて、まさにラストにふさわしい曲だと思います。

 リルネードが刺さった大きなところってやっぱり「女の子がきらきら輝く」っていうコンセプトで、この曲のサビの「女の子のきらめく魔法」というフレーズにそのコンセプトが凝縮されてるような気がします。他の曲で言うと、東京プリンセスの「女の子はみんな誰もがきっと主人公なんだよ」のフレーズあたりも同じような素晴らしさがあります。

 落ちサビの「女の子のきらめく魔法ときには解けてしまいそうになるの 涙で十二時の淡い夢が覚めてくように だけどきっと大丈夫だよ 胸には未来へのドレスコード さあ着替えたら出掛けよう」の部分が、リルネードの解散と旅立ちに重なってしまいます。イントロのマーチング風のスネアとフルートのトリルも、これから新しい道を歩いていく3人を応援しているように感じられて、明るいのにどこか切ない気持ちになります。
 曲の最後で3人が歩み寄って手に取ったものはなんだったのでしょうか。これも的場さんの解釈が聞きたくて仕方がありません。(とか言ってたら、メンバーの独自解釈が「どんぐり!」であることが判明しました。どんぐり。)

 実はこの曲、リルネードの楽曲であると同時に栗原舞優の楽曲であるという独自解釈もしたりしています。「女の子のきらめく魔法」というサビの歌詞から読み取れるように、女の子が自分自身に魔法をかけてどんどん輝いていく様子が描写されているこの曲ですが、これこそが先に述べた「可愛くなりたいと思う女の子の感情そのものが美しくて尊いものだ」っていう思想にぶっ刺さっていて、「アイドル」という形でひたすら可愛い・きらきらを追い求めている栗原舞優という存在にぴったりの曲だと思うんですよね。ラストの「今を最高かわいく輝こうよ」とかまさに栗原舞優そのものだと思います。

 ラストシングルは本当に名曲揃いで、ライブで聞けた回数が片手で数えるほどしかなかったのがとても悔やまれます。



 もっとリルネードを追いかけていたかったなあ、という未練は当然ありますが、振り返ってみると一番きれいな記憶のまま終われたのかな、という気もします。ちょっと未練があるからこその美しい記憶というか、寂しさや悲しさも含めて大切な記憶というか、上手く言語化できないですね。リルネードに出会って、好きになってから解散に向けてどんどん輝きを増していって、最高の集大成となったラストライブでした。

 素晴らしいリルネード楽曲の数々が埋もれていってしまうのが本当にもったいないと思っていたので、栗原さんの「リルネード楽曲を歌い継いでいきたい」という思いを聞いた時は本当に嬉しかったです。これからはリルネードの思い出と一緒に、ソロアイドルとしての栗原舞優を応援していければと思います。

 本当に「楽曲」「人」「コンセプト」が全て刺さった奇跡みたいなグループでした。リルネードを見つてから解散まで、半年弱という短い間でしたが、このグループに出会えてとても幸せでした。本当にありがとうございました。



次はさよステかなあ?

2022年4月28日木曜日

虹のコンキスタドール ワンマンLIVE 『Over the RAINBOW 〜なんたって アイドルなんですっ!!〜 in 日本武道館』

 60%くらいはTwitterに垂れ流したやつの再録。とか言ってたら7000字超えてしまった。
 多分これまでのオタク人生で最高のライブだったんじゃないかと思ってて、最高に幸せな2日間で、この尊い感情を少しでも残しておきたいという気持ちで記録しておきます。


 武道館の前の一週間は、それはもう武道館が過ぎたら人生が終わるんじゃないかみたいな気持ちでいました。今思うとどういう思考でそういう感情になったのかよく覚えてないんですが。虹コンの大きすぎる夢が現実になって、メンバーがこれまでにないくらい全力で武道館に向かってて、それこそ武道館の後のことなんて考えられないくらいに全神経をここに集中してたんですよね。で、そんなライブが最高じゃない訳がないんですよ。絶対に最高になる集大成みたいなライブを超えたらもうあとは何も残らない、みたいな感情だったのかもしれません。解散するわけじゃないけど、解散に向かって一番輝いてる瞬間みたいな。
 そして当日を終えてみると、もちろん最高のライブだったことは期待通りなのですが、それ以上に「夢ではなく現実なんだ」ということを実感できるようなライブだったことに強く心を打たれました。夢のステージでも、現実感がなくて浮足立っているような感覚ではなく、ちゃんと今までの虹コンが歩んできた道のりから続いているんだということを強く感じました。具体的にどういったものから実感したのかを言語化するのは非常に難しいんですが、パフォーマンスだったりMCだったりセットだったり衣装だったり、そういったものの全てに、まさに今を生きている「虹のコンキスタドール」を見ました。岡田さんが「武道館は思ったより小さかった」ということを言っていましたが、夢ではなく今まで積み重ねた色々なものから続いている現実のステージだからこそ、そういう感情になれたのかもしれません。さらに、これまでの虹コンを体現するでなく、ライブの要所要所に新しい色も感じて、「これから」の虹のコンキスタドールの一面も見ることができたライブたったと思います。「武道館をゴールじゃなくて通過点にしたい」というメンバーの発言の通り、この先の虹のコンキスタドールが描いていく景色がとてもとても楽しみになりました。

 ライブが開演した直後、セカチューのインストをバックにしたメンバー紹介でもうすでに泣いてました。メンバー紹介映像のカラフルで楽しそうなデザインがなんとも虹コンらしくて、それが日本武道館という舞台に掲げられていて、「ああ、これから日本武道館という舞台を虹のコンキスタドール一色に染めていくんだな」と思って。今思えばあれが新アー写だったんですね。新アー写を使うことで「今までの集大成」というよりも「新しい始まり」であることを印象付けます。
 ビビッドカラーの虹色LEDをバックに登場する演出、最高に「虹のコンキスタドール」を表してますね。虹コンの良さであるまっすぐに明るくて楽しくてっていう雰囲気が、セットからも演出からも全部溢れてて、本当に愛がある人たちによって作り上げられたステージなんだなあと思いました。書いててまた泣けてきた。



 以下曲の感想とか。

世界の中心で虹を叫んだサマー
 去年の夏曲ですが、まるでこの武道館のために当て書きされたみたいなテーマソングですね。そういえばこの曲って例年の夏曲とテーマが異なっていて、恋の歌じゃなくて自分たちのための歌なんですよね。虹コンが歩んできたこれまでの道のりと、これからの希望に溢れた曲。まさに今回のライブにぴったりのテーマです。
 2日目ではアンコール曲となりました。1日目にこの曲で始まり2日目にこの曲で終わるという構成が素晴らしいですね。今の虹のコンキスタドールを体現するこの曲を、根本さんを含めた14人の完全体で歌っているということに感極まりました。やっぱり根本さんの熱い歌声が好きだし、僕の好きになった虹のコンキスタドールには根本凪がいたし、その完成形をこの目で見届けられて本当に良かったです。最初から最後まで涙が止まらなくて、根本さんの歌声を聞くたびに崩れ落ちていました。2日目の最後の「帰ってくる場所はここだ!って歌わせて」で大塚さんが声を詰まらせたの、大和さんとの何らかがあったみたいですね。位置的に見えなかったのでちょっと悔しいですが、その話を聞くだけでも巨大感情って感じですね(語彙力)。というかそもそもこの時は根本さんに感動して泣きすぎてステージなんてまともに見えてなかったのですが。
 ライブ本編でのこの曲が最高だったのはそうなのですが、メンバー紹介のバックとかMC中とか、要所要所でこの曲のインスト音源が流れていたので、この曲を聞くたびに武道館の景色がフラッシュバックして胸がいっぱいになります。

やるっきゃない!2018
 数日前に急にこの曲のライブが見たくなったのは予知能力ですね(?)。位置的に大和さんがあまり見えなかったのが残念ですが……。

キミは無邪気な夏の女王〜This Summer Girl Is an Innocent Mistress〜
 山崎さんの「おねがいっ!」めちゃめちゃ良かったです。「声のお仕事がしたい」っていうのを発信し始めてから、こういった声優っぽいポイントが気になるようになりました。どんどん夢に近づいていって欲しいですね。「去年より膨らんだのは」の的場さんで「もうこれを見るのも最後かぁ」と少しセンチになっていました。

ジャポニジフェス
 振りコピ予習不足。

パラドキシカル・コンプレックス
 センステを横から見てたら▽じゃなくて△描いちゃいました。間違えた。

パウダースノーランデブー
 なにげに初回収?だと思います。1Bの大和さんのパートめっちゃ頑張っててきゅんきゅんしちゃいました。

in(door) the Summer
 大和さんのBメロレス問題に気づいてから毎回勘違いしちゃいますね(何を)。
 的場さんが涙ぐんでたのは気のせいかなあ。アコギFUNから虹コンに入った人間としてはやっぱりこの曲を歌う的場さんに特別な思い入れがあります。僕にとって割と大事な曲かも。

女の子むてき宣言!
 こんな演出されたら誰だってウットリ止まりませんって感じです。初期メンのむてき宣言からの加入順メドレーなんて初期から推してた人には劇物なんじゃないでしょうか。虹コンオタク歴の浅い僕ですら感動してましたからね。
 有志企画の掲出ポスターで、この曲の歌詞の「キラキラとまんない 未来は無限大」が引用されているのを見てから、勝手にこの文字列に感情を載せてます。「キラキラとまんない 未来は無限大」って、前しか見えないし希望に満ち溢れてるし、すごい言葉ですよね。結成から色々な時代があった(と伝え聞いている)虹コンでも、基本的なフィロソフィーというか、方向性はこのときから変わってないんだなあ、ということを考えながらこの曲を聞いていました。

†ノーライフベイビー・オブ・ジ・エンド†
 「大嫌いこんな世界」から「てーへぺろぺろぺろうそぴょんだぴょん」の中村さん、いつも以上に豹変さが効いてて素晴らしかったです。中村朱里に懐柔されてえ。

ココロPRISM
 去年のツアーファイナルでこの曲を歌う14人の虹コンを見て、これが今日からの虹のコンキスタドールなんだなあと実感したので、加入順メドレーのラストでこの曲が来るのは意味を感じますね。「今」の虹のコンキスタドールを再確認できたな、という印象です。

ブランニューハッピーデイズ
 わちゃわちゃした曲調なのにABメロでまったりしてる振り付けが安心感があって好きです。個人的大和明桜のテーマソング。武道館に立てるアイドルは一握りだけど、武道館で曲の最後にガニ股で片足上げてびよんびよんしてるアイドルは他にいないんじゃないでしょうか(褒めてます)。

Luv♡Unbalance
 2Aの大和さんのパートが印象的でした。2つめの新衣装との親和性が高い曲だと思います。今までになかった大人かっこいい系の衣装で、誰かがpredia感があるって言ってて、なるほどそうだなと思いました。虹コン楽曲でかっこいい系の曲は昔からあるけど、週刊少年少女アイドルとかLuv♡Unbalanceあたりからまた一段と垢抜けた印象があって、そういう意味でも新衣装がマッチしているように思います。

ジャスナウ!
 大和曲。最近対バンとかでもセトリに組み込まれることが多かったので、大和さんの落ちサビも板についてきたなあという印象です。上手く歌うのはもちろん大事だけど、個人的には上手さと同時に感情の込め方が重要だと思ってて、この曲の落ちサビは五線譜からのはみ出し方が良かったなあと思います。伝わってくる感情の生々しさというか。これからどんどん進化していきそうで楽しみですね。

夢の輪郭
 大塚さんの曲振りがかっこよくて好きなんだよなあ。的場さんの2B「いつかはかなう」に夢を叶えている今の状況を重ねてしまって、ここでも涙腺が崩壊しました。

夕暮れグラデーション
 1日目のこの曲でセンステの大和さんがよく見える位置だったんですが、大和さんがすごく印象的だったことを記憶しています(これを書いた時点でだいぶ記憶が抜け落ちててほんとに悔しい)。円盤はやく……。最後の「キラキラ」からみんなで手をふるやつ、ベタな振り付けなんだけどやっぱり良いですね。センターステージで輝いているメンバーと、客席のサイリウムの海の一体感でぐっときて泣いちゃいました。

さくら色シャワー
 日本武道館を卒業公演にしたくないとは言っていましたが、さすがにこの曲は重ねるなと言う方が無理ですね。この日ばかりは的場さんと根本さんのための曲だったのではないでしょうか。去年の生誕で的場さんがこの曲を好きって言ってたのを思い出しました。曲の最後で的場さんがちょっと涙ぐんでたのは気のせいでしょうか。そりゃ泣くよね。あと落ちサビの大和さんの歌を聞いて、大事なところの歌割りが増えてきたんだなあ、的場さん根本さんが卒業しても、こうやって同じ歌を歌い継いでいくんだなあ、ということを考えた瞬間にまたまた涙腺が崩壊して大泣き。

愛をこころにサマーと数えよ
 夕暮れグラデーションとさくら色シャワーからこの曲に繋げてくるの、感情の高低差が激しすぎて風邪引くかと思いました。

サマーとはキミと私なりっ!
 楽しすぎてあんまり覚えてないんですが、ラスサビの的場さんが印象に残っています。これを見るのも最後なんだなあ、と噛み締めてました。どの夏曲でもそうですが、1Aはかならず的場さんの切込みで始まっていて、これももう生で聞けなくなるんだな、虹コンの一つの時代が終わるんだな、と感傷的になりました。

BE MYSELF
 トリにこの曲を采配したことを300回褒めてます。Luv♡Unbalanceのところでも触れましたが、この曲もこれまでの曲より一段と垢抜けたかっこよさがあって、新時代の虹コンという感じがしますね。次につながる、通過点の虹コンを見た気がします。衣装との親和性もgood。落ちサビのフェイク合戦も最高に気持ちよかったです。

さよならタイガー
 まさかの新曲。情報量が多すぎる!一見ファンタジー系で楽しげな曲調なんですが、サビの進行がD(IV)→A(I)→E(V)→F#m(VIm)っていう明るいけど切なさが乗った進行で解釈が無限に広がりますね。はやく音源をくださいしんでしまいます。しゃかぽこ楽しいAメロから(Bメロはメロディを思い出せなくて)短三度転調で明るいけど切ないサビに行くっていうの大好きです。2Aのセリフパートも唸りました。これまでの曲でもセリフっぽいパートはありましたが、さよならタイガーでは一段と表現力が上がってたような気がします。あと2サビの大和さんのソロパート、びっくりしちゃいました。あんなロングトーン出せるんですね。多分C#5だと思うんですけど、この音域の大和さんの歌声めちゃくちゃ良いですね、大好きです。最後にモニターで抜かれてた的場さんの泣きそうな笑顔でまた涙腺ポイントでした。
 BE MYSELとかさよならタイガーって今までの虹コン曲とは世界が異なるんですよね。虹コン曲って「今生きてる世界」を歌った曲が多いけど、BE MYSELFでは10年後を歌ってみたりさよならタイガーではお伽話を歌ってみたり。その2曲を後ろに持ってきてるっていうのもいい演出だと思います。

響け!ファンファーレ
 1日目ラストで根本さんのいる響け!ファンファーレを聴けて本当に良かった……。1日目と2日目で根本さんの参加曲を変えてくれて、少しでも多くの曲を聞けて、本当にありがとうございますという感じです。Cメロの「消えない想い 胸のこの言葉が」の根本さんの歌声を聞いて胸が一杯になりました。やっぱり根本さんの歌が大好きなんですよ。とくにこの音域の根本さんの歌声は熱く胸に突き刺さってきます。そこからの落ちサビの的場さんで大号泣。やっぱり的場さんはこういうパートが一番輝いていると思います。多分これから違う人が歌っても違った良さが出てきて面白いと思うけど、今の虹コンのこの曲は的場さんがいてこそ完成するんですよね。あとせっかくUO持ってきたのに折りそびれた。

トライアングル・ドリーマー
 14人(以下同文)。1日目の根本さん、曲中に捌けていったのではらはらしたと思ったら、胸丸出し大暴露でずっこけました。武道館っていう大舞台でもあけすけなくこういうこと言っちゃったりエンディングで急に相撲を取り始めたりする根本さんほんとにそういうところが大好き。

エンディングのバックで流れてた曲
 この曲は!?なに!?多分新曲ですよね(僕が知らないだけ?)。新曲ということにしておきます。
 大規模系コンテンツ(各方面に配慮した表現)の大トリ曲みたいなさわやか系王道エモソングでしたね。ピアノとかブラスとかストリングスを効果的に使ってエモさを全面に押し出したようなやつです。小倉唯で言うとTomorrowみたいな。とまあ、他のコンテンツでは割とよくある系の曲なんですが、虹コンにおいては今までなかったタイプの曲だと思います。これまでの虹コンの表題曲は「楽しさ、元気さ」を全面に押し出した曲や、熱い想いが伝わる雰囲気の曲が多かったのですが、こういった爽やか大団円系の曲は初めてで、また新しいステージに進んでいくんだなあ、という気持ちになりました。AメロのBb(#V)→C(bVII)→D(I)(神前進行と言ったりガッチャマン進行と言ったり)がとても耳に残っています。アウトロのピアノで静かになってから4拍目でばちっと決めてくるラストも印象的ですね。そしてエンディングの映像ですよ。虹のコンキスタドールには色んな良さがあるけど、一つ大きなものはメンバーの日常風景なんですよね。メンバーが仲良さそうにわちゃわちゃしてる風景が尊くて愛おしくて。そんな日常風景から武道館へ向けたゲネの映像へと移り変わり、一体感、高揚感が徐々に高まっていく様子がスナップショットのように切り取られていました。そんなんもう泣き確定演出なんですね。そこにこの曲ですよ。もうひたすら涙が止まりませんでした。



 普段のライブではしばしば大和明桜しか見えない問題が発生するのですが、今回はバランス良く推しと全体を見ることができた気がします。1日目はセンターステージ下手の通路側でしたが、センターステージに立つ大和さんが素晴らしくて、改めてこの人が僕の推しだなと思いました。美味いものファンクラブでは「ここが自分のフィールドだ」と言わんばかりに愉快さを大爆発させてたし、かと思ったら夕暮れグラデーションでは切ない感情が乗ったパフォーマンスもできるし、響け!ファンファーレはキラキラしててまっすぐ正統派アイドルで、全部が全部最高に僕の大好きな大和明桜でした。

 最後のMCにも色々な感情をもらいました。鶴見さんのMCでは、このライブのタイトルについて言及していましたね。“Over the RAINBOW”っていう文章に勝手に感情を乗せてたので、それについて触れくれて嬉しかったです。武道館っていう大きな大きな虹をかけて、その虹すらも飛び越えて新しい虹をかけに行くんですね……(ポエム)。
 桐乃さんがあんなに感情を表にするとは思いませんでした。いつも飄々とした雰囲気を纏っていたのでびっくりしちゃいました。でもやっぱり桐乃さん自身も虹コンに心を置いて、愛して、メンバーと全力で走ってきたから、あんなに感情が溢れてきたんだと思います。泣かなそうな人からそういった感情を受け取るとぐっときますね。
 そして最後の的場さんのMCでもう大号泣。「みんなを幸せにしてきた自信があります!」と。まったく本当にその通りですね。思い出して書いててまた泣いちゃいました。本当にその通りなんだけど、的場さんってあんまりそういうことを言わなかったように記憶してます。多分的場さんの中にあるほんの少しの自信のなさというか後ろ向きな部分が、言葉にするのを避けさせていたのかな、と勘ぐってみたり。きらきらした世界に憧れて、みんなを幸せにする存在になりたくて、それを実現して幸せにする存在になって、自信を持ってそれを宣言する。的場華鈴、ここに極まれりです。
 2日目の最後のMCが終わったところでめちゃくちゃ泣いてたのに、花束持ちながらお礼しようとしてバタついて結局締まらないメンバーを見て笑っちゃいました。こういうところも虹コンらしくて本当に大好き。笑っちゃいましたとか書いておきながらそのシーンを思い出して泣いています。好きすぎて泣くってこういうことなんですかね。

 アリーナ特典の色紙のコメントもめちゃくちゃ良かったですね。1日目のライブを経験して虹コンのこれからがとても楽しみになってから2日目の大和さんの色紙コメントを読んで、めちゃくちゃ素晴らしいなと思いました。武道館最後の日の色紙コメントに心臓にメロディー引用してくるのずるくないですか?的場さんと根本さんが別々の景色を見て走り出していく中、虹のコンキスタドールもまた走り出して「『未来より遥か』を『一緒に』更新していこう」というメッセージを、虹コンの大事なタイミングで披露されてきたこの曲になぞらえて伝えてくれたんですね。ということを考えながらコメントを読んでいたわけですが、途中で落ちサビのこの部分の歌割りが大和さんであることを思い出したんですよね。それに気づいた途端また涙腺崩壊。何回泣かせれば気が済むのでしょうか。鶴見さんの「Over the RAINBOW」になぞらえたコメントもうるっときたし、岡田さんの不安と楽しみがないまぜになったコメントも気持ちがまっすぐ伝わってきて愛おしくなりました。

 大きな感情を置いたライブって、終わったあとに「もう終わっちゃうのか」「切ない」っていうマイナスの感情がある事が多いです。特に今回は的場さんと根本さんの卒業という大きすぎるイベントもあり、ライブに置いていた感情の大きさも相当のものだったので、その反動を警戒してたところがありました。しかしライブが終わって振り返ってみると、もちろんそういうマイナスの感情はありましたが、それを圧倒的物量で押し返すくらいに「楽しかった」っていう感情しか残らなかったんですよね。なんでこんなに幸せな空間を作り出せるんでしょうか。

 両日アリーナでしたが、もう一回スタンドで見たかったライブですね。もちろん距離が近いことで得られるものもたくさんあるけど、今回のライブでスタンド席から全体を俯瞰して見ていたら、また新しい気付きがあったかもしれないなと思います。まあ両日アリーナでも全然後悔してないんですが!体が2つ欲しいですね。あと円盤化はやく……。

 改めて、とてもとても幸せな2日間でした。ここまで大きな感情をくれた虹のコンキスタドールと、虹コンを教えてくれた鷲崎さんに大感謝です。今後も適度に応援していきたいですね。適度ってなんだろう。